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日本薬学生連盟の年会。全国から薬学生が集まり、将来の薬剤師の姿について議論した。

 先日、薬学生の団体である日本薬学生連盟の年会を取材した。目玉企画は、病院薬剤師薬局薬剤師、薬事行政関係者など様々なフィールドの第一線で活躍する総勢14人を講師に迎えたグループディスカッションだ。

 講師1人を10人ほどの学生が囲む。全国から集まった約140人の薬学生が、ワールドカフェ方式で講師のテーブルを回り、様々な観点から10年後など将来の薬剤師の在り方について考える、何とも前向きな企画だった。学年は1年生から、病院や薬局での実務実習を控える4年生まで様々。薬剤師として働くイメージがまだつかめていない時期に、講義や講演などよりもはるかに近い距離で現場の生の声を聞けて、じっくりと話ができることは、非常に有意義な経験だと思う。

 各講師のテーブルに1人ずつ、連盟に所属する薬学生がファシリテーターとして付き、参加者の学生に対して講師への質問を促したり、その場での質疑応答をまとめたりといったことをこなしていたことも印象的だった。薬学部の6年制教育のデメリットを指摘する声がないわけではないが、こうしたディスカッションのスキルを磨く教育などは、6年制になって格段に充実したとも聞く。

 チーム医療の在り方や、そこで薬剤師がどう介入するかといったテーマで議論が白熱する班もあった。「知識やコミュニケーションの充実」などが今後の課題として挙がっていたが、それを聞きながら、臨床の知識以外でチーム医療に必要なスキルとは何かということについて考えさせられた。


薬学部教育にEBMを導入する大学も
 最近では、西日本を中心に、薬学部でEBMevidence-based medicine)教育に力を入れる大学が増えており、これもチーム医療推進の鍵になるのではと感じている。例えば、神戸薬科大学、近畿大学薬学部、同志社女子大学薬学部、兵庫医療大学などでは、医療系の学生を主な対象者としたEBMのワークショップを開催している。

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