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記者の眼

娘のかかりつけ医選びで知った最近の小児科事情

 先日、娘が生まれ、生後2カ月を迎えた。2カ月から接種できるロタウイルスと3種混合(ヒブ、肺炎球菌、B型肝炎)ワクチンを皮切りに、小学生まで長々と続く「予防接種のための小児科通い」のスタートである。

 1カ月健診は妻が出産した病院で受けたが、その病院は地下鉄で4駅離れたところにあり、定期的に通うには面倒。そこで予防接種を受けられるだけでなく、今後、娘のかかりつけ医になってくれる小児科医を近所で探そうと思い、妻とリサーチを開始した。

 なお、筆者自身は大した病気にかかったことがないため、かかりつけ医はない。「初めてのかかりつけ医選び」の体験が、開業医の先生方の参考になれば幸いだ。ただ、これが一般的なケースではないかもしれないということは、あらかじめ断っておく。

普通にグーグルで検索してしまう
 筆者は以前、日経ヘルスケアで「診療所経営駆け込み寺」というコラムを3年半担当していた。開業医の先生方の悩み相談に対し、コンサルタントや専門家が答える内容だ(日経メディカル Onlineでも転載している)。

 私が担当したテーマの中には、「予防接種を手がけたい、始める際の注意点は?」や「一般内科でも取り組める小児向けサービスとは?」など、今回のリサーチに関連する内容も多い。また、2年前には『40の困った!をスッキリ解決 診療所経営助っ人ツール』という書籍の編集にも携わった。小児科選びに口を出したくなる記者歴なのである。

 「感染防止に配慮している診療所がいいな。予防接種の時間枠を別に設けていたり、感染症が疑われる子ども用に待合を分けているところもあるんだよ」

 「診療所の玄関口にベンチを置いていたり、会計時に受付職員が保護者の席まで行ってお金を受け取るような気配りができるところがいい。診療所のウェブサイトを見れば、その辺りの意識の高さが分かるはずだ」

 などと、一通り偉そうに妻に演説した後、いざ候補を調べようとしてふと気付いたのが、「自分、普通にグーグルで検索しようとしている」ということ。そういえば、近所にどんな診療所があるのか全く知らない。以前、日経ヘルスケアで診療所経営の取材をした際、「駅看板や電柱広告の効果は最近、薄れており、患者の多くはインターネット経由で診療所を探す」という話を聞いたが、その通りだと感じた。特にスマートフォンが普及した今では、駅看板をじっくり見るようなことはほとんどなく、その傾向はさらに強まっているだろう。

選ぶ立場にないことを悟る
 妻の前で堂々とグーグルマップを開き、「○○駅(最寄駅) 小児科」で検索。すると、徒歩圏にある3つの診療所がヒットした。

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