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 「子どもと一緒に走りたくて、今回参加を決めました」──。11月11日から13日までの3日間、明海大学浦安キャンパス(千葉県浦安市)で開催された「ランニングクリニック2016」に参加した40代の下肢切断者はこう語る。

 このクリニックでは、下肢切断者14人がスポーツ用義足を装着して、パラリンピック金メダリストとともにサッカーなどに取り組んだ。主催は義肢装具メーカーのオットーボック・ジャパン。

 日常生活用の義足(図1右)は、様々な動作を転倒の心配なく行うことができるよう、安定性を重視して設計されている。そのため走る、ジャンプするなど素早い動きには不向きだ。

 一方スポーツ用義足(図1左)は、このような素早い動きに対応し、膝の振りが楽にできるよう設計されたもの。足部も、日常生活用のように人の足に類似したものでなく、カーボン繊維が使用されたバネ状になっている。慣れればサッカーなど走るスポーツにも健常者とともに参加できるほど走れるようになるが、取り扱いにはコツがある。その扱いを学ぶ場は非常に少なく、今回のランニングクリニックは貴重な機会の1つだ。

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