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記者の眼

医師を目指す10代に現役医師が贈る言葉

2016/09/26
石垣 恒一=日経メディカル

 あなたは、本当に、医師になりたいのか? 医療を提供する人間になりたいのか? 薬剤師、看護師、臨床検査技師…など、医療に関係する職種はたくさんある。なぜ医師になりたいのか? 医師でなければならないのか? 給料が高い、女性にモテる、難しい手術をバーンとかっこよくこなす……。世間からのイメージに、あなたや家族が憧れているだけではないのか? 進路指導の先生に、医学部受験を勧められて、その気になっているだけではないのか?
 医師は、自分がどんなにきつくても、患者さんのために勉強し、腕を磨かなければならない。どんなに一生懸命やっても、患者さんや家族から非難されたりする。患者さんは医師を選べるけれど、医師は患者さんを選べない。「この人、苦手だなぁ」と思う人にも、同じように接して、医療を提供しなければならない。同僚や他の医療従事者からの厳しい目や意見もある。意見がぶつかることもある。自分の意見が通らないこともある。ときには患者さんに辛い現実を告げたり、患者さんとの悲しい別れがあったりする。休日も、突然病院からの電話で呼び出され、予定が立たず、自分の家族からも嫌味を言われることもある。
 それでも、あなたは、本当に、医師になりたいのか? 医療を提供する人間になりたいのか?
(32歳女性、産科・婦人科)

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