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記者の眼

人が辞めていく病院と不登校が多い学校の共通点

 医療・介護業界では、相変わらず人手不足が深刻で、病院や介護施設などの現場では日々、看護師や介護スタッフの採用に追われているのが実情だ。

 介護労働安定センター「2014年介護労働実態調査」によると、介護従業者(介護職と訪問介護職)の離職率は平均16.5%。離職率が10%未満の介護事業所が約半数を占める一方で、離職率が30%以上のところが約2割存在している。介護従業者が職場を辞める理由のトップは、「職場の人間関係に問題があった」(26.6%)。

 人手不足は看護師も同様だ。2013年度の常勤看護職員の離職率は11.0%(「2014年病院における看護職員需給状況調査」)。看護師が現在の施設で働き続けたい理由もトップの「通勤に便利」(51.9%)に次ぎ、「人間関係が良いから」(39.2%)が第2位となっている(厚生労働省「2010年看護職員就業状況等実態調査」)。

 医療・介護関連の職場で働く人たちは、次の転職先を見つけやすいこともあり、ちょっとした人間関係への不満や職場の雰囲気などを理由に離職してしまう傾向があるようだ。

 「看護師が辞めていく病院、いじめや不登校が多い学校、倒産する会社……。問題のある組織には共通点がある」と話すのは、人材育成のコンサルティングを行う(株)原田教育研究所代表取締役社長の原田隆史だ。「組織のトップに明確な目標がなく、リーダーシップを発揮していない場合が多い。職員はやりがいを感じることができず、不安で元気がない」と説明する。

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