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記者の眼

糖尿病診療の最新エビデンスを厳しく評価した書

 「SGLT2阻害薬って6種類も出ているけど、製品間で差があるの?」。「糖質制限食は短期的には体重減が期待できて良いと思うけど、長期間行って問題はないの?」──。日々の糖尿病診療では、新たな疑問が次々に生じます。このようなクリニカル・クエスチョンをピックアップして、最新の知見に基づいて解説した書籍『最新 糖尿病診療のエビデンス』が、新たに弊社から発行されました。著者は、聖路加国際病院内分泌代謝科の能登洋氏です。

 本書のベースになったのは、日経メディカル Onlineで人気を博した同氏の連載コラムです。今回の書籍化に際しては、今年6月の米国糖尿病学会までに発表された新しいエビデンスを踏まえて、能登氏によって全面的に内容の見直しと加筆が行われています。しかも、SGLT2阻害薬に関するクリニカル・クエスチョンなど新規に5つの章を書き下ろしていただきました。

 本書の一番の特徴は、糖尿病の診療に関連したエビデンスを素材として、Evidence Based Medicine(EBM)の基本が解説されていることです。EBMの入門書や解説書といえば、統計学から解き明かされ、日常診療で生じる疑問に対する具体的な解決法は、読んでも結局よく分からなかったといったことが多いのではないでしょうか。

 それに対して本書では、糖尿病診療に関する最新のエビデンスを仕入れると同時に、EBMの基本も頭に入るようになっています。もちろん、インターネットで連載していたときの、エビデンスの質に対する著者の厳しい評価は、本書でも一貫しています。

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