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写真1 アイセイ薬局発行『ヘルス・グラフィックマガジン』2015年春号の表紙

 昨今、保険薬局に対する世間の風当たりは強い。昨今といっても、実は調剤バッシングという言葉が盛んに使われるようになったのは2000年ごろからなのだが、今年に入って、薬局の「失態」が相次いで全国紙で報じられている。

 薬歴管理をきちんと実施していないにもかかわらず、ちゃっかり調剤報酬を請求していたり、人手が足りないからと事務員に薬を交付させたり──。そんな失態を見るにつけ、薬局業界をひいき目に見ている筆者ですら、薬局・薬剤師はそれほどまでに落ちぶれてしまったのかと嘆かずにはいられない。

 しかも、6月末に閣議決定された「骨太の方針」や「規制改革実施計画」には、「薬局の改革」「薬局における診療報酬とサービスの在り方の見直し」といった言葉が並ぶ。言ってみれば、薬局は「今のままじゃ全然ダメ」と突き付けられて四面楚歌の状況にある。

 だが、そんな中でも頑張っている薬局・薬剤師は確かに存在する。例えば、薬物相互作用の可能性を早期に発見し、処方元の医師に的確にフィードバックして、有害事象を未然に防ぐ。ケアマネジャーや訪問看護師と密に連携を取り、独居の高齢者の安心・安全な薬物療法をサポートする。薬局という「箱」を活用し、健康教室や栄養士による栄養相談などを積極的に開催して、地域住民の健康維持に貢献する──など。薬局・薬剤師が提供する“医療”の在り方は、実にバリエーションに富んでいる。

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