日経メディカルのロゴ画像

記者の眼

期待集めるα線内用療法、放医研が実用化に挑戦

 放射線同位元素(RI)内用療法という治療手段がある。一般に広く行われている癌の放射線治療は腫瘍部位に放射線を外部から照射するというものだ。これに対してRI内用療法は放射性化合物を医薬品として体内に取り込み、内部から放射線を照射する。

 現在、日本で保険収載されているRI内用療法は限定的である。癌の骨転移に対する89Sr、甲状腺機能亢進症などに対する131I(ヨウ素)、それにB細胞性非ホジキンリンパ腫などを適応症とする「ゼヴァリン」である。ゼヴァリンは、抗体に90Y(イットリウム)を結合させた製剤である。

 これらのRI内用療法剤はいずれもβ線を放出する。それに対して、α線を放出する新タイプのRI内用療法剤の研究開発が盛んになっている。米国では、223Ra(ラジウム)が2013年5月に承認され、骨腫瘍の治療薬として用いられている。

この記事を読んでいる人におすすめ