今年3月、第100回を迎えた薬剤師国家試験の合格発表で、今回初めて公表された数字がある。「出願者数」だ。
受験者数、合格者数に加えて今回、新たに出願者数を公表した理由について、厚生労働省医薬食品局総務課は「以前から医師、歯科医師、看護師などは出願者数を公表していたが、薬剤師だけ出していなかったので、今般、公表することにした。特段の理由はない」と話すが、薬学関係者に与えるインパクトは大きい。東京薬科大学理事長の今西信幸氏は「合格率からは把握できない、現状の問題点が開示された」と指摘する。
医師、歯科医師、看護師などは出願者数を公表していたというので、まずは四師の国試結果を比べてみた。合格率が9割を超える医師、看護師は出願者数と受験者数に大きな差はないが、薬剤師と歯科医師は出願者数よりも受験者数が少ないことが一目瞭然だ(表1)。
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