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記者の眼

「個人向け遺伝子検査」を7.11倍楽しむ方法

 大手IT企業DeNAの参入などで、昨年半ばからにわかに話題になった「個人向け遺伝子検査サービス」。だが、しばらくすると「高価な占いにすぎない」といった評価(批判)もちらほら見られるようになり、「新しいもの好き」による購入が一巡してしまったせいか、最近では話題になる機会もめっきり減っている。

 実は筆者も「新しいもの好き」が高じて、かなり早い段階でこの個人向け遺伝子検査サービスに手を出していたのだが、忙しさにかまけて検査結果をろくに見ていなかった。お値段は2万9800円。「やっぱり高い占いだったな」と若干の後悔もあった。

 しかし今回、訳あって少し時間をかけて検査結果を自分なりに分析してみたところ、これがかなり面白かった。きっと、当サイトをご覧いただいているような科学リテラシー(?)の高い方であれば、同じように楽しんでいただけると思う。

 本稿では、筆者の検査結果の一部をお見せしながら、個人向け遺伝子検査サービスの楽しみ方を紹介してみたい。ちなみに、筆者に個人向け遺伝子検査サービスに関する利益相反は存在しない。

「セリアック病」って何だ?
 筆者が購入したキットは、DeNAの「オールインワン280+」。指定された容器に唾液を採取してセンターに郵送するだけで、280項目に関する遺伝子型を調べてくれるサービスだ。既にキットの商品名は変更されているようだが、検査項目数と値段が同じ商品は今でも売られているようだ(検査内容は違う可能性がある)。

 個人向け遺伝子検査については、日経メディカルでも記事として取り上げているので概要はご存じの方も多いだろうが、個々の疾患や症状についての結果は、「日本人平均に比べて何倍のリスクがあるか」という形で数値化されてリポートされる。

 下図は、152の疾患の発症リスクについて、日本人平均との比較でリスクの高いものから順にソートしたものだ。

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