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記者の眼

花粉症地獄にサヨナラ!?
舌下免疫療法4カ月、その効果のほどは…

処方されたシダトレン。当初2週間に服用するものは、プッシュ式の容器に入っている。左は当初7日目まで、右は8~14日目までに服用する。

 冬来たりなば、春遠からじ――。春の訪れを待ちわびる気になったのは、実に13年ぶりのことだ。

 筆者は昨年10月から、花粉症の舌下減感作療法を受け始めた。鳥居薬品の治療薬「シダトレン」が保険適用になったと聞き、真っ先に試してみることにしたのだ。そして4カ月の間、欠かすことなく服用し続け、念願の(?)花粉シーズンを迎えるに至った。

 ここ数年は、2月上旬から抗ヒスタミン薬を服用し症状を抑えてきたが、今年はまったく飲まずに花粉を迎え撃つことにした。当初は調子が良く、「おお、これは効いているのかも?」と喜んだものの、3月に入った瞬間にあえなく撃沈。目のかゆみ、くしゃみ、鼻水が例年通り出始めたので、おとなしくマスクを装着してこの原稿を書いている。

 とはいえ、まだ抗ヒスタミン薬は飲まずに済んでいるし、洗濯物の外干しも続けている。それでこの程度なのだから、多少は効果が出ているのかもしれない。しばらく“人体実験”を続けてみようと思う。

どこで受診できるか分からない
 これまで、春のスギ花粉シーズンは朝晩2回、抗ヒスタミン薬のタリオンやロラタジンを服用してきた。それで症状はほぼ治まるものの、体調によっては目のかゆみ、鼻水、くしゃみが止まらないことが多々あった。また、抗ヒスタミン薬の副作用の眠気やだるさにも悩まされた。

 そんな中、根治治療薬のシダトレンが保険適用になると聞き、患者として、また記者として「これは受けてみるしかない」と飛びつき、ネットを駆使して治療を手掛ける隣町のA医院を探し出した。

 A医院を訪問したのは10月20日の午前10時。受付で問診票を記入し、2001年のアレルゲン検査結果を念のため渡した。少し待って看護師に問診を受け、花粉症の発症時期や服薬履歴などを答えた。

 看護師から「舌下減感作療法は、非常に根気のいる治療ですが本当に希望しますか? また、スギ花粉以外には効果がないですが、よろしいですか?」と何度も念を押されたのが印象に残っている。まだ新しい治療法のため、患者の理解度を考慮してのことだろう。力強く「それでも希望します」とは答えたものの、実際の治療方針は正確な知識を持つ医師と相談して決めたいなあ、というのが本音だった。

「1週間後に再度診察を」「やはり今日で」
 問診後、いったん奥に戻った看護師が再び出てきて、「今日は血液検査の採血のみにして、1週間後に再度診察しましょう」と言われた。「えっ……せっかく休みを取って来たのに?」という言葉が喉まで出かかったが、アレルギー検査の結果を見てから診察したいという。「しょうがないですね、分かりました」と答えるしかなかった。

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