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記者の眼

「病院横に高齢者住宅」の時代はもう終わり?

 先日、ある中小病院を取材した後、ご厚意に甘えて次の取材先まで事務長さんの車に乗せてもらった。

 車中では中小病院なりの経営の難しさについて話を聞いていたが、事務長の携帯電話に病院から着信が。「そうですか、すいません。今、外出しているので、資料だけもらっておいてください」と事務長(もちろん、ハンズフリーです)。

 聞くと、「病院の近隣にサービス付き高齢者向け住宅を建設しないか」とハウジングメーカーからアポなしで営業マンが訪れたとのこと。「最近、こうした売り込みが多くて。うちは建てる気はさらさらないんですけど」と苦笑いしていた。

 実はこの数日前、筆者が別の病院を取材したときも、「今、『高齢者住宅を建てないか』と熱心に売り込まれているんです。記者さんどう思います?」と深刻そうな顔で相談されたばかり。

 最近になってこの手の話が増えているように感じる。

 2011年に制度化され、当時の国土交通省が「今後10年で60万戸」の整備目標を掲げたサービス付き高齢者向け住宅(サ付き住宅)は、2014年12月末時点で16万6279戸になった。制度開始後1年半ほど急増したものの、最近は伸びのペースが衰えつつある(図1)。

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