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 このコラム名は「記者の眼」であるが、筆者は最近、記者として取材記事を書く仕事よりも、編集者として書籍を作る仕事の方がメーンになっている。そのため、今回は「編集者の眼」になるがご容赦いただきたい。筆者が医学書を作るプランを考えるときは、「自分が医学生になったつもりで、これは役に立つ、勉強になる」と思える内容の本を作ることを心掛けている。

 当たり前だがほとんどの医学書は、医師または医療関連職種に従事する人しか読まない。特に専門分野に特化した内容だと、その分野の専門性を高めたい医師しか読まない。直木賞や芥川賞を受賞した話題の小説と違って、たくさん売れることは期待できないから、どうしても価格を高くしないと採算が取れない。そこで、医学書の中で一番読者数が多い分野は何だろうと考えてみて、毎年約9000人増える医学生の勉強に役立つ本を作るという方針を決めた。今回はその中から特徴的なものを2冊紹介しようと思う。

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