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記者の眼

Luminal A乳癌はホルモン療法だけでよいのか

 昨年、2年ぶりに改訂された「乳癌診療ガイドライン治療編2013年版」の薬物療法の項目に、あるクリニカル・クエスチョン(CQ)が新たに追加された。

 そのCQは、早期乳癌のうち、「Luminal A」と呼ばれるタイプの乳癌の患者に対しても、周術期の化学療法が勧められるかというもの。

 一般に乳癌は、ホルモン受容体(エストロゲン受容体:ER、プロゲステロン受容体:PgR)、HER2の状況、細胞の増殖スピードを示すKi67などを基に5種類に分類され、それぞれ有効とされる術後薬物療法が異なる(表参照)。このうち「Luminal A」と呼ばれるタイプ(ホルモン受容体陽性、HER2陰性、Ki67低値)は乳癌患者のおよそ4~5割を占め、再発予防のために術後にホルモン療法が実施されるのが一般的だ。だが、このCQに対するアンサーは、早期のLuminal A乳癌であっても「再発リスクの高い」患者には、ホルモン療法だけでなく化学療法を上乗せすることが推奨されるというものだった。

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