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 1月末からしばらく世間を賑わせた「STAP細胞」に関する報道を、2つの意味で驚きをもって読んだ。1つは、当然ながら発表内容。詳しくは理化学研究所のプレスリリースに任せるとして(参照)、あのような簡単な手法で分化状態の体細胞を初期化できるとは、想像もしていなかった。領域は異なれど、大学・大学院で微生物のストレス応答を研究していた身としては、久々に興奮するニュースだった。

 もう1つが、ネット上で見せた“盛り上がり”だ。この発表は報道解禁日を皮切りに新聞やネット媒体などで一斉に記事が配信されたのだが、成果に関する詳細な記事のほか、研究チームのリーダー小保方晴子氏の個別インタビューなどに多くの紙面(ページ)が割かれていた。理化学研究所は解禁日前に各メディアへ事前取材を許していたようで、解禁日から実に多くの記事が載っていたのだが、とりわけ世間に注目されたのが、「研究者が女性」「白衣ではなく割烹着を着て実験をしている」「研究室にムーミンの人形を飾っている」など、小保方氏の人柄を書いた記事だった。そして、これらの記事が“燃料”となった。

 1月31日だったと思うが、その日もこの話題をTwitter上でつぶやく人が多かった。ところが、研究成果を賞賛する声から、次第に「報道内容が女性蔑視」「リケジョは差別用語だ」「割烹着に着目する日本のマスコミは何も分かってない」などの内容が散見され始め、あれっ? と思っていると、下記の記事がものすごい勢いで目につくようになった。

・WirelessWire News 「ロンドン電波事情」 谷本 真由美氏(1月31日配信)
「一晩中泣き明かした30歳若手女性研究者と書く我が国にはゴシップ新聞しかないらしい」
http://wirelesswire.jp/london_wave/201401310211.html

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