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 2020年の五輪開催地が東京に決定した翌週の月曜日、やや浮かれ気分でいた私が、ある介護事業所の経営者に話題を振ると、彼はポツリとこう漏らした。

 「五輪の明るいムードに惹かれて、飲食業やホテル業などに人が流れ、3Kイメージの強い介護業界は、ますます人材確保が難しくなるのはないか」――。

 おめでたいのは私の頭だったと反省した。

上昇傾向が止まらない介護スタッフの離職率
 介護労働安定センターが8月に発表した2012年度「介護労働実態調査」では、2011年10月1日から2012年9月30日までの1年間の介護労働者の離職率は17.0%と、前年度の16.1%から0.9ポイント上昇した。

 人材の過不足感は、「大いに不足」「不足」「やや不足」を合計すると57.4%で、前年度の53.1%から4.3ポイントの上昇である(図1)。介護サービスを運営する上での問題点として「良質な人材の確保が難しい」と挙げた回答者も53.0%と、前年度の50.4%から2.6ポイント上昇している。

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