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記者の眼

迫る参議院選挙、日医候補の真の勝敗ラインは?

 7月の参議院議員選挙の前哨戦として注目された、東京都議会議員選挙が自由民主党の圧勝で終わった。次は、いよいよ“本番”だ。

 前回の参院選で、日本医師会の政治団体である日本医師連盟は、民主党から比例区に立候補した安藤高朗氏を推薦し、自民党公認の西島英利氏ら2人の医師候補を支援した。安藤氏は、病院団体も含めた初の統一候補だったが、民主党への逆風の中で得票は7万1000票あまりにとどまって落選。残る2候補も苦杯をなめた。

 票が3候補に分散した前回の反省から、今回、日本医師連盟は現役の日医副会長である羽生田俊氏一人を推薦。同氏は病院団体の推薦も取りつけ、統一候補として自民党の比例区に出馬することになっている。

 関東地方以外での知名度不足を指摘する声もあるが、足並みの揃った各団体のてこ入れと自民党への追い風が重なり、羽生田氏の当選の可能性は高いだろう。
 
20万票超えは最低ライン
 注目されるのはその得票数だ。前回日医連が推薦・支持した3候補の合計得票数は約17万票。2004年に当選した日医連推薦候補の得票は25万票超だった。投票率にも左右されるが、現役の日医副会長のメンツにかけても、20万票程度は取りたいところだろう。

 前回、日本看護協会の政治団体の推薦を受けて当選した自民党候補は、21万票あまりを獲得した。今回も、日本看護協会や日本薬剤師会、日本歯科医師会などの政治団体が推薦する候補者が自民党から比例区に出馬を予定している。

 羽生田氏がこれら医療関係の候補者を上回る票を得てこそ、日医は参院選に勝利したと胸を張ることができるのではないだろうか。

 また、日医連の推薦候補ではないが、武見太郎・元日医会長の三男で、昨年12月に繰り上げ当選した自民党の武見敬三氏も、今回、東京地方区から出馬を予定している。定数5の東京地方区は知名度の高い候補者がひしめく激戦区。自民党は2人を公認しており、今回の都議選の勢いをもってしても、決して楽観はできないだろう。

 日医連は武見氏を推薦してはいないが、武見氏の得票数は、群馬県医師会出身で関東地方を地盤とする羽生田氏の得票数にも影響を及ぼすのはいうまでもない。武見氏の東京での戦いぶりも、日医の集票力の消長を見極める判断材料の一つとしたい。

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