日経メディカルのロゴ画像

 最近、“キレイ”に着飾って、もっぱらタレント活動を行う若い女医さんが登場している。しかし、20~30歳代といえば、1人でも多くの患者さんを診て臨床経験を積むべき大切な時期。テレビに出るのもいいが、まずは1人前の医師になることのほうが先決だろうと、老婆心ながら思ってしまう。

 個人的には、女医さんは別に“キレイ”でなくてもよいと思う。女医に限らず、男性医師についても同様だ。私がもし、医者にかかるとなったら、何はともあれ経験が豊富で、きちんと病気を治してくれる名医がいい。さらに、やさしい人柄で、親身になって診てくれれば申し分ない。恐らく、多くの人はそのように感じているのではないかと思う。

 ところが、先日、「こんな女医さんに診てほしい」というランキングをネットで見かけた。それによると、第1位は松嶋菜々子さん、2位は吉瀬美智子さんなのだとか。タレントのイメージを使った調査だろうからさもありなんの結果なのだが、人々には「キレイな人に診てもらいたい」という願望がやはりあるのかもしれない。

 そういえば、私の高校と大学の後輩で、笑顔がとても美しい女医がいる。糖尿病が専門のベテラン医師なのだが、彼女に笑顔で「がんばりましょうね」と言われたら、恐らくほとんどの患者さんは、まじめに治療に取り組もうという気になってしまうだろう。彼女を見ていると、医師には病気を治す腕だけでなく、病気で精神的に落ち込みがちな患者さんを元気にさせる、独特のオーラも必要なのだと思えてくる。

 それでは、患者さんを元気にさせるオーラを放つにはどうしたらよいのか。まずは、疲れた顔、恐い顔をしていてはいけない。たとえどんなに疲れていても、身だしなみを整えて、女医ならば最低限の化粧で疲れ顔をカバーすることも必要になろう。そして、笑顔。笑顔が美しい人には人を元気にさせる力がある。だからある意味、女医、いや医師には“美しさ”が必要なのかもしれない。

 そんなわけで私は、目下、『日経メディカルCadetto』(若手医師・医学生向け季刊誌)の巻末グラビアページ「Bella Cadetta」を担当している。Cadetto世代の若手の女医さんに登場してもらい、プロの手による簡単メークを施し、お疲れ顔から元気に、美しくなってもらおうという企画だ。医師には厚化粧はNGなので、あくまでナチュラルメーク。

 男性の皆様にはよく分からないかもしれないが、メークをすることによる精神面への影響はとても大きいのだ。参加した女医さんは、メーク後には、必ずと言ってよいほど、生き生きとした美しい笑顔を見せてくれる。ご興味があれば、ぜひ誌面でビフォー・アフターをご覧いただきたい。

この記事を読んでいる人におすすめ