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 今年の5月、「日経メディカルCadetto」夏号の特集「私にチカラをくれる とっておきの言葉」の取材で、洛和会音羽病院(京都市山科区)院長の松村理司氏にお目にかかった。

 松村氏と言えば、市立舞鶴市民病院勤務時代に「大リーガー医招聘プログラム」を立ち上げたことでも知られる、研修医教育の第一人者だ。過去に「日経メディカル」や「日経メディカルCadetto」にもたびたびご登場いただいている(その時々の取材テーマは、「グラム染色」から「医者カップル」まで実に幅広い)。

 当該記事でご紹介した松村氏の「とっておきの言葉」と、それにまつわるエピソードは、若手医師・医学生向け会員制サイトの「Cadetto.jp」に転載している(こちら)ほか、電子書籍(こちら)でもお読みいただけるので、ここではあえて触れないでおこう。

 その「とっておきの言葉」ももちろん印象的だったのだが、実は、取材の後半にこんなエピソードがあった。事前に取材の趣旨をお伝えしておいたところ、松村氏は、候補となる「言葉」を複数用意してきてくださった。その1つが、こんな言葉だったのだ。

 「医師法第21条は無視する。原則として警察には届けない」――。

 私は思わず目を丸くした。医師法第21条といえば、医師による異状死体の届出義務を定めた有名な条文だ。そこには、以下のように書かれている。

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