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新型コロナ治療薬の最新知識(2)
モルヌピラビルの治療における位置付けは

 2021年12月24日、厚生労働省に特例承認されたモルヌピラビル(商品名ラゲブリオカプセル200mg)。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する初の経口抗ウイルス薬で、主に外来の軽症患者への投与が期待されている(参考記事:新規経口薬モルヌピラビル、調剤までの流れは)。

 現在、COVID-19疑いの患者は、まずかかりつけ医など身近な医療機関もしくは地域の受診・相談センターに電話相談し、指示を待って指定医療機関で診療・検査を受ける。COVID-19と確定診断されれば、医師から最寄りの保健所に届け出て、重症度や重症化リスクに応じて入院するか否かが決まる。酸素飽和度(SpO2)93%超で、呼吸困難や肺炎所見は認めるものの呼吸不全ではない中等症Iまでの患者であっても、確定診断後、すぐに薬物療法開始となる。

 COVID-19治療薬としては2022年1月11日現在、経口薬3種類、注射薬3種類の計6種類が承認されている(表1)。経口薬はモルヌピラビルの他、ヤヌスキナーゼ(JAK)阻害薬のバリシチニブ(オルミエント錠)とデキサメタゾン(デカドロン錠等)。バリシチニブは関節リウマチ治療薬として知られるが、21年4月、適応拡大により使用できるようになった。デキサメタゾンは重症感染症に対し使用されている。注射薬は、20年5月に特例承認されたレムデシビル(ベクルリー点滴静注用)、カシリビマブ・イムデビマブ(ロナプリーブ注射液セット)、ソトロビマブ(ゼビュディ点滴静注液)がある。

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