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初回から実施可能、施設居住患者も可能とする改正案
オンライン服薬指導の見直し、パブコメ募集

 厚生労働省医薬・生活衛生局総務課は、2021年11月30日、オンライン服薬指導のルール見直しに関するパブリックコメント(以下、パブコメ)の募集を開始した。

 オンライン服薬指導を巡っては、21年6⽉に閣議決定された「規制改⾰実施計画」にお
いて見直しの方向性が示されていた(関連記事)。今回募集しているパブコメは2つあり、1つは医薬品医療機器等法(薬機法)施行規則の一部改正の省令案で、もう1つは通知案となっている。

 通知案では、実施要件として(1)対面指導との関係、(2)薬剤師・患者関係、(3)オンライン服薬指導を実施する際の留意事項、(4)訪問診療を受ける患者への対応──を提示。(1)では対面による服薬指導を行ったことがあるか否かにかかわらず、薬剤師が実施可能の可否を判断して実施できるようにするため、患者について必要と判断した情報を把握して、薬学的知見に基づき実施可否を判断するように明記することとしている。

 (2)では、その薬局で対面による服薬指導を実施したことがない患者と処方内容に変更があった患者対しては対面による服薬指導を原則とするが、やむを得ずオンライン服薬指導を行う場合においては、あらかじめ患者の理解を十分に得た上で、お薬手帳による情報や患者の同意の下で患者が利用したことがある他の薬局からの情報、処方医の診療情報などを収集することによって服薬状況などを確実に把握して実施することなどが盛り込まれた。

 (4)では、現在はオンライン服薬指導の対象は、オンライン診療か訪問診療を受けた患者の処方箋に限定されているが、それ以外の処方箋でも実施可能とし、介護施設等の患者に対しても規定を見直して実施できるようにする内容が示された。介護施設等での場合は、留意事項として、あらかじめ患者の状態を十分に把握した上で、(ア)患者ごとにオンライン服薬指導の実施可否を判断すること、(イ)複数人が入居する居室の場合においても患者のプライバシーに十分配慮された環境でオンライン服薬指導を行うこと、(ウ)患者の状態等により薬剤師が介護者等の付き添いが必要と判断した場合には介護者等を同席させること──を規定としている。

 募集したパブコメを踏まえて、関連する施行規則の公布、通知の改正を2021年度内に行う予定とし、関連する調剤報酬については中央社会保険医療協議会(中医協)で今後議論される見通し。

 応募締め切りは、いずれも2021年12月29日(水)必着となっている。

【関連資料】
・厚生労働省「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律等の一部を改正する法律の一部の施行について(オンライン服薬指導関係)の一部改正通知(仮称)に関する御意見の募集について

・厚生労働省「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律施行規則の一部を改正する省令案に関する御意見の募集について

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