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免疫チェックポイント阻害薬のフォローを薬局で
九大病院と福岡市薬剤師会、irAEマネジメント体制を構築・運用へ

図1 お薬手帳に貼付する「ICI使用履歴確認シール」(提供:九州大学病院、図2とも)

 ニボルマブ(商品名オプジーボ)をはじめとする免疫チェックポイント阻害薬(ICI)の副作用マネジメントに、医療機関と薬局が連携して取り組む試みが、2019年12月、福岡市内でスタートする。お薬手帳用シールや副作用確認シートなどのツールを活用し、地域一丸で副作用の予防・早期発見、管理を目指す。

 ICIによる副作用は、従来の殺細胞性抗癌薬や分子標的薬とは大きく異なり、皮膚をはじめ消化器、呼吸器、甲状腺、下垂体など様々な臓器に及び、免疫関連有害事象irAE)と呼ばれる。ICI開始後3カ月以内に発現することが多いが、ICI治療終了後に出現する事例もあり、外来での継続したモニタリングが欠かせない。また、irAEが出現した場合には、長期にわたるステロイド内服治療を要することが多く、服薬アドヒアランスを維持するための関わりも必要だ。

 こうしたフォローアップをICI治療を実施する病院だけで行うことは難しく、地域の薬局との連携が求められるが、患者のICI投与歴さえ病院と薬局との間で共有されていないケースが多い上、薬局薬剤師がirAEに関する知識を習得する機会も乏しい。今回の取り組みを手掛ける九州大学病院薬剤部の南晴奈氏は、「我々が現状把握のために行った調査では、ICIやirAEの言葉の意味を知らない薬局薬剤師が、それぞれ7割・9割と多く、認知度は低かった」と説明する。

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