DI Onlineのロゴ画像

第10回日本アプライド・セラピューティクス学会より
薬局薬剤師による医師への医薬品情報発信に期待
シンポジウムで地域における医薬品情報のあり方を議論

シンポジウム「地域医療における医薬品情報」の開催風景

 地域包括ケアシステムの中で、薬局薬剤師に地域の医薬品情報(DI)室のような役割を担ってほしい――。2019年9月7~8日に大阪府内で開かれた第10回日本アプライド・セラピューティクス学会学術大会のシンポジウム「地域医療における医薬品情報」において、地域の薬剤師が専門性を発揮し、医師に対して積極的に医薬品情報を提供していく必要性が議論された。

 シンポジウムを企画した明治薬科大学名誉教授の緒方宏泰氏は冒頭、「地域において適正で科学的な治療が行われるためには、薬剤師が(対患者だけでなく)治療全体を設計する医師に対して、適切な情報を伝えていくことが重要だ」と語り、製薬企業のMR(医薬情報担当者)任せでなく、薬剤師による客観的な医薬品情報の提供の必要性を説いた。

 登壇者の1人である前厚生労働省医薬・生活衛生局監視指導・麻薬対策課長の磯部総一郎氏も、「地域包括ケアにおいては、数ある類似薬の中でどの薬剤を地域の標準治療として用いていくのか、地域の中で医師と薬剤師が専門的ディスカッションを交わして検討する体制を作る必要がある」と述べ、具体策として都道府県薬剤師会の薬事情報センターの機能充実などを挙げた。

この記事を読んでいる人におすすめ