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パブコメでは約8割がPPIのOTC化に賛成
販売体制への懸念によりPPIのOTC化は「否」に

 厚生労働省は2018年12月5日、第6回医療用から要指導・一般用への転用に関する評価検討会議を開催した。解熱・鎮痛薬のナプロキセン(医療用医薬品名ナイキサン)、頻尿改善薬のプロピベリン塩酸塩バップフォー他)はスイッチ化を「可」としたが、プロトンポンプ阻害薬PPI)のOTC化は、薬剤師による販売体制が十分に整備されていないとし、見送られた。
 
 厚労省は10月3日から11月1日までの期間、ナプロキセン、プロピベリン塩酸塩、前回会合でスイッチ化を「否」と判断されたPPI(PPIのOTC化、紛糾の末に「否」)におけるOTC化の妥当性について、パブリックコメントパブコメ)の募集を実施(厚労省、PPIなどのOTC化でパブコメ募集)。

 その結果、寄せられた98件のうち、84件の約8割がOTC化に賛成だった。

 国立国際医療研究センター病院第三消化器内科医長の小早川雅男氏は「短期間の服用は安全性が高いため、販売体制が整っているのなら問題はないが、まだ十分に整備されていない」と述べた。こう話す背景に、乱用などの恐れのある医薬品を質問されずに購入できたとの回答が36.6%に上った、2016年度の医薬品販売制度実施把握調査の結果がある。

 これに対し、日本薬剤師会副会長の乾英夫氏は「乱用などの恐れがある医薬品は指定第2類医薬品がほとんどで、不適切な対面販売は登録販売者によるところが大きい。短期間の服用はしっかり薬剤師が対面販売できる。私としては、早急にOTC化を進めてほしい」と求めた。

 日本女性薬剤師会副会長の小縣悦子氏は、「薬剤師が対面で販売する時は当然、患者の状況を聞き、現在服用している薬などを総合的に判断した上で、H2ブロッカーかPPIかを判断する。その力を薬剤師が持っていると信じてほしい」と話した。

 「痛み止め1つを取っても何種類もあり、その人に合うものか、その人に販売してもよいかを必ずその場で話しながら販売している。そういう経験を薬剤師は積み重ねてきた。実地調査の結果は反省すべきだが、ここで終止符を打ってもよいのでは」(同氏)。

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