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薬剤師による禁煙支援、私のコツ
第51回日本薬剤師会学術大会より

スター薬局大野原店の浦上勇也氏(写真左)と、スター薬局(香川県高松市)代表取締役社長の山本和幸氏。

 2018年10月1日、たばこ税が増税となり、多くの銘柄が値上げとなった。これを機に、禁煙治療に関心を持つ人が増えることが予想される。禁煙治療を受けている患者、関心を持っている人に対して、薬剤師はどのように支援したらよいだろうか──。

 スター薬局大野原店(香川県観音寺市)管理薬剤師の浦上勇也氏らは、禁煙治療中の患者を対象に、患者背景や禁煙の成否、副作用などについて集計し、支援につなげるための課題を検討した。18年9月22~23日に開催された、第51回日本薬剤師会学術大会でポスター発表した。

 対象患者は、2016年2月から17年10月にバレニクリン酒石酸塩(商品名チャンピックス)の服薬指導を行い、服薬開始から12週間継続した33人(男性28人、女性5人)。このうち、バレニクリン服用開始から12週間経過して、禁煙できた場合を成功とした。

 その結果、成功群は28人(男性23人、女性5人)で、平均年齢は59.6歳。失敗群は、5人(全て男性)で平均年齢は64.4歳だった。

 禁煙が成功した背景を調べるため、成功群と失敗群について「服薬1週間以内に禁煙」「自らの意思で禁煙」「副作用(消化器症状や眠気、めまいなど)があった」「服薬アドヒアランス良好」「バレニクリンの服用が初めて」──のそれぞれに該当する割合を調べたところ、「服薬1週間以内に禁煙」(86%)と「自らの意思で禁煙」(54%)が、成功群で高い割合を示していた。

 バレニクリンによる禁煙治療では、服用開始して8日目から禁煙することになっている。浦上氏は「成功している人は、服用開始1週間で既に禁煙しており、意志の強さがうかがえた」と話す。

 浦上氏は、バレニクリンの服薬指導時のポイントとして、以下の点を挙げている。

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