藤田保健衛生大学病院(愛知県豊明市)は今年2月、アインメディオ(名古屋市中村区)の薬剤師の研修受け入れに関して、同社と委託契約を締結(関連記事)。3月28日から、週1日の研修がスタートした。
この研修は、日本医療薬学会の「がん専門薬剤師」の認定取得を目指すプログラムとなっているのが特徴だ。
がん専門薬剤師は、薬剤師として医療法上、広告が可能な唯一の専門性資格。認定取得には、5年以上の実務経験、学会が認定する研修施設での5年以上の研修、癌患者への薬学的介入実績50症例(3臓器・領域以上の癌種)の提出、認定試験の合格--などが必要。
「5年以上の研修」という要件は、必ずしも毎日である必要はない。認定研修施設以外に勤務する病院薬剤師が、認定施設に週1回通う形で取得を目指すことも珍しくない。藤田保健衛生大学病院は今回、薬局薬剤師を対象に、学会が定めた研修ガイドラインとコアカリキュラムにのっとったプログラムを作成した。
日本医療薬学会のがん専門薬剤師認定制度の創設に関わった慶應義塾大学医学部臨床薬剤学教授の谷川原祐介氏は「癌医療に携わる上で、専門知識と技能、臨床経験を身に付けることは不可欠。藤田保健衛生大学病院が薬局薬剤師を対象とした研修モデルを打ち出したことは非常に画期的」と評する。
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