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米国での販売停止を受け
厚労省、薬用せっけんの成分変更を要請

 厚生労働省医薬・生活衛生局は2016年9月30日、トリクロサントリクロカルバンなど19成分を含む薬用せっけんについて、対象成分を含まない製品へ切り替えるよう要請する課長通知を発出した。米国食品医薬品局(FDA)が9月2日に、対象成分を含む抗菌せっけんを1年以内に販売停止すると発表したため。

 薬用せっけんとは、薬用ハンドソープ、薬用ボディソープ、薬用洗顔料を含み、法に基づく医薬部外品の承認を受けたもの。米国では同様の製品を抗菌せっけんと表現している。

 FDAは抗菌せっけんに対し「通常のせっけんと水より有効だという科学的根拠はない」と指摘。さらに「殺菌剤は長期的に利点よりも有害となり得る可能性があるとの指摘もある」と警告し、販売停止とした。

 厚労省によると、国内で承認された、対象成分を含む薬用せっけんは約800品目(現在流通していない製品も含む)。現在のところ、これらの製品に関連した健康被害は報告されていない。

 厚労省は製造販売業者に対し、対象成分を含む既承認の薬用せっけんについて流通の有無などを速やかに点検し、2016年10月28日までに同省医薬・生活衛生局医薬品審査管理課まで電子メールで報告することを求めた。代替製品に切り替えるための承認申請を2017年9月30日までに行うよう求め、その際の承認審査は迅速に行うと通知している。今後、製品の流通状況などは薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会に報告する予定。

 対象となる19成分は以下の通り。

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