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ドーピング違反にならず、パフォーマンスも下げない
アスリート向けOTC薬8種類を選定

アスリート向けOTC薬の選定について報告する、すみれ薬局緑町店の加藤彰氏(左)とニイザの岡田政彦氏。

 すみれ薬局緑町店(富山市)管理薬剤師の加藤彰氏、穴水あおば薬局(石川県穴水町)を経営するニイザ(石川県穴水町)取締役で薬剤師の岡田政彦氏らは、北海道ボブスレー・スケルトン連盟の医科学委員会からの要請で、かぜや腹痛、打撲・外傷後の疼痛などへの対処として選手が安心して使用できるOTC医薬品8種類を選定した。加藤氏らはこの選定結果と、アスリート向けの薬剤選定時に考慮すべき事項について、2014年11月2~3日に福井市で開催された第47回北陸信越薬剤師学術大会で報告した。

 ドーピング違反となることを知らず服用した薬のため、ドーピング検査陽性となる「うっかりドーピング」は、かぜや打撲後の疼痛など軽微な疾患・病態への対症療法としてOTC薬を使用した際に起こることが多い。「医師や薬剤師が同行しない小規模の競技会では、選手が自己判断でOTC薬を購入し、使用することが多く、安心して服用できる医薬品の選定が急務の課題だった」と、北海道ボブスレー・スケルトン連盟に所属するボブスレー選手でもある岡田氏は言う。

 選定にあたって加藤氏らは、使用によりドーピング違反とならない点に加え、競技のパフォーマンスを低下させない点も重視した。まず、かぜ(咳、鼻水、発熱)、腹痛、下痢、便秘、打撲・外傷後の疼痛という5症状に対応でき、ドーピング違反とならないOTC薬を抽出。ボブスレーには(1)重いそりを押しながら走って加速する、(2)120km/時を超える高速でのそりの操作を行う──という競技特性があるため、こうした特性に影響を与えにくいという観点から絞り込みを行い、表に示す8種類(内服薬7種類、外用薬1種類)のOTC薬を選定した。

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