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薬害防止や適切な薬剤服用に現場の情報を生かす
医薬品有害事象の報告・共有アプリが登場

 医療用医薬品を使用した患者に生じた有害事象や副作用などの情報を、薬剤師間で共有するためのiPhone用アプリが登場した。行政に報告が集積する前の段階から早期に情報を把握して薬害を防止したり、薬剤の新たな副作用の発見にもつなげられそうだ。

 アプリの名称は「prairiedog」で、App Storeから無料でダウンロードできる。現在はiPhoneやiPad向けのiOS用アプリに限定されており、Android用アプリは開発の検討段階にある。アプリのダウンロードや使用は自由で、薬剤師だけでなく医師や患者など誰でも報告することが可能だ。

 開発したのは、埼玉県志木市で地球堂薬局を開設している、元SEで薬剤師の田代健氏。「薬による健康被害を防ぐことが、薬剤師の最も重要な役割。有害事象をアプリで報告する薬剤師が増えれば、そのための情報源が増え、患者の安全を守るためのツールとして役立てることができる」(田代氏)と語る。開発は一人で行い、サーバー使用料などは自費で賄っている。

 アプリの主な機能は、有害事象の「報告」と「閲覧」。報告・蓄積されるのは有害事象で、薬剤の副作用かどうかの判断は行わない。患者が経験した異常を、医薬品と症状について報告する。

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