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ステロイド/LABA併用の選択肢が拡大
シムビコートにCOPDへの効能が追加

2012/08/16
内山 郁子=日経ドラッグインフォメーション

 アステラス製薬とアストラゼネカは8月10日、シムビコートタービュヘイラー(一般名ブデソニド/ホルモテロールフマル酸塩水和物)について、慢性閉塞性肺疾患(COPD)への効能追加が承認されたと発表した。追加された効能は「慢性閉塞性肺疾患(慢性気管支炎・肺気腫)の諸症状の緩解(吸入ステロイド剤及び長時間作動型吸入β2刺激剤の併用が必要な場合)」で、1回2吸入(ブデソニドとして320μg、ホルモテロールフマル酸塩水和物として9μg)を1日2回吸入投与する。同薬は吸入ステロイドと長時間作動型β刺激薬(LABA)の配合薬であり、2剤の併用を要するCOPD患者にとって選択の幅が広がることとなる。

 COPDは、タバコの煙を主とする有害物質を長期に吸入することで生じる肺の炎症性疾患。進行性の気流閉塞により、労作時の息切れと慢性の咳、痰を生じる。長期管理薬として、軽症では長時間作用型抗コリン薬あるいはLABAを単剤で使用。中等症以降は、長時間作用型抗コリン薬とLABAを併用し、さらに吸入ステロイドを追加することで、病状のコントロールを行っていく。

 吸入ステロイドとLABAの配合薬は、それぞれを単剤で使用するよりも、呼吸機能の改善や増悪の予防、生活の質(QOL)の改善効果が高いことが知られている。日本ではこの配合薬として、アドエア(一般名フルチカゾンプロピオン酸エステル/サルメテロールキシナホ酸塩)とシムビコートの2剤が販売されているが、これまでCOPDにはアドエアの250ディスカスと125エアゾールしか使用できなかった。

 今回、シムビコートにCOPDへの使用が認められたことで、中等症以降のCOPD患者において、吸入ステロイド/LABA配合薬がより広く使われていくことになりそうだ。

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