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日薬調査で実務実習でのトラブルが続々
学生のマナーの悪さや意欲不足で実習中止の例も

 日本薬剤師会は、薬学生の実務実習で過去に発生したトラブルについて、薬科大学を対象に調査した結果を発表した。それによると、実習がやむなく中止となった事例では、マナーの欠落、実習に取り組む意欲の欠如、学力や理解力不足といった実習生の問題、セクハラやパワハラといった指導薬剤師の問題、実習生と指導薬剤師の不和――などがあることがわかった。長期実務実習を1年後に控え、日薬は都道府県薬剤師会に対して、調査結果を参考にトラブル予防策の検討を要望している。

 調査は、日薬が4月に全国の74薬科大学・薬学部を対象に行ったもの。有効回答は57大学(77%)から得られた。その結果によると、実習生や指導薬剤師の問題で実習が中止となった事例が少なからずあった(表)。そのような事例での大学の対応は、受け入れ側に出向いて謝罪する、学生に指導する、県薬剤師会と相談して実習先を変更する――といったものだった。

 中止には至らない事例でも、中止例と同様の問題が指導薬剤師から多数報告されていた。一方、学生からは、忙しくて1日中放置された日が多かった、アルバイトのような扱いを受けた、患者が来なくて指導者が非薬剤師と1日中雑談していた、調剤室に犬を連れ込むような問題のある薬局だった――などの不満が挙がっていた。

 そのほか、調査では、長期実務実習開始後に想定されるトラブルについても聴取。(1)これまでの2週間程度の実習では我慢できていた「学生の実習態度」「実習指導者の態度・能力」について、不満が増大してトラブルになる可能性がある、(2)モチベーションの低い学生による消極的な実習、(3)モチベーションの低い薬局による実習の質の低下――などが挙がった。対応策としては、都道府県薬剤師会によるセクハラ、パワハラの講習会の実施、県薬剤師会と大学との意思疎通の強化などが必要だとの回答があった。

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