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処方せん見直し「1回量の追記で十分」の意見も
厚労省「内服薬処方せん記載方法の検討会」、第2回会合を開催

 厚生労働省は6月22日、「内服薬処方せんの記載方法の在り方に関する検討会」の第2回会合を開催した。

 今回は、厚労省が処方せんの記載方法を規定する法令を整理。また、3人の委員が処方せんの記載方法に関する問題点や変更時の課題を述べ、今後の議論のポイントを話し合った。

 議論の核になったのは、1976年(昭和51年)に出された旧厚生省の通知だ。通知は、内服薬であっても、分量として1日量を記載するとともに、用法・用量として1回量、1日の服用回数、投与日数を記載することと規定している(表1)。

 厚労省は、「現状では『1日60mg 1日3回』としか処方せんに書かれていないが、通知では『1日60mg 1回20mg 1日3回』と書くよう求めている」と、例を挙げて説明。座長である国立病院機構大阪医療センター院長の楠岡英雄氏は、「この通知の内容は初めて知った。ただ実際には、処方せんに1回量は書かれていない」とコメントした。

 これに対し、江戸川大学メディアコミュニケーション学部教授の隈本邦彦氏は、「通知の内容を徹底すれば、この検討会は解散してもいいのではないか」と発言。名古屋大学医学部附属病院総合診療部教授の伴信太郎氏も「通知を現場に徹底させるか、それとも分量を1回量記載に変更するか、二つの方向性があるのでは」と述べた。

 一方、分量記載を1回量にすべきだとする「処方せん記載の標準案」を作成した、社会保険中央総合病院名誉院長の齋藤壽一氏は、「1日量を記載しなくても、最少単位である1回量を分量に書けば十分だ」と反論。また、慶應義塾大学看護医療学部教授の嶋森好子氏は資料を基に、「現状の処方せん表記にある『×3』『3×』の意味がわからない看護師も多い」と問題を提起。特に在宅医療の現場では、患者の状態によって麻薬投与量を変更するようなケースが日常茶飯事であり、その意味でも1回量の明示が必要だと訴えた。

 これらの議論とは別に、薬剤師の立場から、日本薬剤師会常務理事の岩月進氏が発言。現行ルールを変更して分量を1回量記載とすると、①過渡期に誤調剤のリスクが増す、②レセコンなどの関連機器は全面的なシステム改修が必要になり、費用面でも負担が大きい――などの問題点があると指摘した。

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