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シリーズ●後発医薬品~私はこう選ぶ(5)
先発品との同一性より患者のニーズに合うかを重視
あさひが丘薬局勝川店(愛知県春日井市)

 多くの調剤薬局では、後発医薬品を選定する際に、安定性や添加物などについて、先発品を基準に比較・検討し、扱う薬剤を絞り込んでいる。しかし、あさひが丘薬局勝川店薬局長の牛田誠氏は「優劣を付けようとするから、悩んでしまう。後発品の効果は先発品と原則同じ。国が認可したものだからだ。重要なのは、飲みやすさ、使用感など、患者さんによって異なるニーズに応えられる薬剤の特性を知っておくこと」と後発品評価の基本姿勢を説明する。

 牛田氏らは、2008年4月の処方せん様式の再変更に先立ち、患者が後発品を知っているかどうか、価格が安ければ後発品を選ぶかどうかなどについて、アンケート調査を行った。その結果、「変更したい」と明確に答えた人は25%程度で、後発品を知らない、あるいは選ぶかどうか自分で判断できない人が大半であることがわかった。

 その現状を踏まえて、牛田氏らは後発品の調剤に取り組むことにした。そして、導き出した結論が「後発品への代替調剤は、患者さんに提供するサービスの一つと位置付ける」というものだった。

 「例えば、痛みがあって、少しでも早く痛み止めを飲みたい患者さんが、後発品への変更が可能なロキソニンの処方せんを持ってきたような場合、積極的に後発品に変更することはしない。一方、長い期間使う薬で、患者さんが経済性を求めていると思われる場合は、後発品に切り替えてはどうか、と提案する。患者さんとのコミュニケーションから希望をくみ取ることは、薬剤師の大切な仕事だ」(牛田氏)。

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