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シリーズ●後発医薬品~私はこう選ぶ(4)
患者メリットに力点置いたスコアで後発品を評価
共栄堂薬局グループ・おおた薬局(新潟市)

「患者さんにとっての付加価値を重視して後発品を選定している」と語る、おおた薬局の杉山康浩氏。

 「患者さんにとって後発医薬品がどんな付加価値を持つのかを、選定基準の中では重視している」。こう話すのは、後発品調剤率が64%に達するおおた薬局の薬局長で、学術部マネージャーも務める杉山康浩氏だ。

 おおた薬局では、後発品を含む処方や一般名処方について、診療報酬改定により2点高い処方せん料が設けられた2002年4月から、後発品調剤の体制を整えてきた。主な処方せん発行元の診療所が一般名処方を開始したことへの対応で、当初はメーカーの規模や情報提供の姿勢などを基に品ぞろえしてきた。

 ところが、後発品の調剤が増えるにつれて、蕁麻疹や皮膚のかゆみなど、添加物が原因と考えられる症状を患者が訴えるようになった。こうした患者には先発品の調剤に戻すなどの対応をしていたが、後発品の普及・定着には独自の基準で品質を評価することが不可欠と判断。2005年から、新たな選定方法を取り入れた。

 主な評価項目は、生物学的同等性(血中濃度時間曲線下面積、最高血中濃度、最高血中濃度到達時間、半減期)と、添加物の種類だ。先発品を基準として、それより劣る場合は「-」、優れている場合は「+」とし、その優劣の度合いをスコア化し、スコアの合計点が高い銘柄を採用することにした。その結果、添加物による症状と思われる訴えや「効きが悪い」というクレームは、かなり減ったという。

 2008年4月には、処方せん様式が変更されたことに伴い、後発品の選定基準を改めて見直した。後発品の需要が高まると予想し、患者からの苦情をさらに減らすことが必要との考えからだ。そのために、同じ「にいがた薬局グループ」の参友堂と協同して、5人のメンバーによる「ジェネリック医薬品委員会」を設置、「スタンダードGE(後発品)」の選定体制を整えた。

 同委員会では、後発品の薬価収載後1カ月以内に、採用するかどうかの検討を開始する。それまでと違うのは、品質評価項目の中に新たに「付加価値」を加えたことだ。これは、飲みやすさ(剤形の大きさや形状)、外観、味、ラベルの見やすさなど、患者のコンプライアンスに影響を与える要素ともいうべきもので、メーカーから情報を集めてスコア化する。

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