味の素医薬カンパニーは1月8日から、同社が製造・販売する人工透析用補充液「HF-ソリタ・B」(A液2L、B液20mLの組み合わせ製剤) について、一部ロットの自主回収を開始した。組み合わせ製剤中のB液製剤に、アルミキャップの巻締め不良品が発見されたため。味の素では、当該ロットの製造過程で巻締め不良トラブルが発生し、製造工程で巻締め不良品を排除したものの、排除しきれなかったものが製品化されたと判断。同じ製造工程で製剤したB液製剤を使用した3ロットを回収する。
「HF-ソリタ・B」は、人工透析中に体液量を保持する目的で点滴する専用の輸液。A液1Lに対しB液10mLを添加して使用する。味の素によると、B液製剤の巻締め不良品は、キャップを外そうとするとアルミキャップ全体が外れてしまうため、使用される可能性はないと見ている。また、仮に使用された場合も、ゴム栓の密封性は確保されているため、健康被害の可能性は極めて低いと考えているという。
自主回収の対象は、製造番号8B001の791ケース(1ケースに組み合わせ製剤5個入り、出荷時期:2008年5月1日から7月17日)、製造番号8D002の788ケース(同:2008年7月17日から10月17日)、製造番号8H003の860ケース(同:2008年10月17日から2009年1月6日)の3ロット。味の素では納品先施設をすべて把握しており、文書などで通知した上で回収する。
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