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メタボ対策需要は空振り? 健康志向食品の市場伸び悩む
富士経済調査、2009年予測市場は1兆2167億円に

 市場調査大手の富士経済はこのほど、健康の維持増進などの機能を持つ成分を添加、強化した「健康志向食品」に関し、生活習慣病予防など18カテゴリーについて調査し、2008年の見込み市場規模と2009年の予測値を取りまとめた。2008年の健康志向食品市場の見込み値は1兆2282億円で、前年比0.4%減。2009年市場も1兆2167億円と、引き続き軟調に推移するとの予測になった。

 同社は、健康の維持や美容などの目的で摂取される、いわゆる健康食品を「健康志向食品」と「機能志向食品」の二つに分類して調査している。今回、調査結果が発表された健康志向食品は、機能よりも味覚を重視しており、一般加工食品との競合が予想される商品。具体的には、健康油の「エコナ」(花王)やカルシウム吸収促進作用を持つ飲料「ミロ」(ネスレ)、スティック型携帯栄養食品「ソイジョイ」(大塚製薬)などが含まれる。

 調査によると、健康志向食品市場は2006年、2007年の2年にわたり拡大したが、その原動力となったのは肝機能改善や高血圧予防などに関する大型商品の登場だった。2008年は40歳以上を対象とした特定健康診査・特定保健指導が義務化され、メタボリックシンドローム対策商品の需要が高まると期待されていた。しかし実際には、糖類・糖質ゼロのアルコール飲料のような一般加工食品には「メタボ対策需要」が見られたものの、健康志向食品に分類される食品では、「エコナ」など健康油を除いては伸びが見られなかったという。

 なお、この調査の詳細は、報告書「H・Bフーズマーケティング便覧 2009 No.1 -健康志向食品編-」にまとめられている。

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