DI Onlineのロゴ画像

服薬指導のリスクマネジメント
セフゾン服用でレンガ色の便が出て不安に

2011/10/26
澤田 康文=東京大学大学院教授 薬学系研究科 医薬品情報学講座

1.処方の具体的内容は?


12歳男児。扁桃腺炎。
処方せん

セフゾン細粒小児用 3g(製剤量) 1日3回 毎食後 5日分

2.何が起こりましたか?

・セフゾン(一般名:セフジニル)の服用を開始して3日目に下痢気味となり、便を見たところ、いつもと違ってレンガ色になっていた。患者は便に血が混じっていると思い、心配になった。

3.どのような過程で起こりましたか?

・患者は毎年といっていいほど扁桃腺炎に罹患している。そのたびにセフゾンが処方され、大体4日間程度で治癒していた。今回は2日目に軟便、3日目に下痢便となり、便の色がレンガ色になった。これは病気の悪化あるいは薬の副作用によるものかと思い、大変に不安になった。母親が直ちに薬剤師に連絡したところ、薬剤師は「おそらく排泄された薬によって便が着色したものではないか」と答えた。医師と薬剤師との協議の結果、念のため、病院で便の鮮血検査を受け、陰性であることがわかった。

4.どのような最悪の事態が予想されますか?

着色便や病気への不安から神経症に。

この記事を読んでいる人におすすめ