
岡田梨沙氏(武庫川女子大学、写真左)
横山綾美氏(兵庫医療大学、写真右)
2017年1月から始まったセルフメディケーション税制。ちょうど同月からイソノ薬局(大阪府松原市)で実務実習を受けていた横山綾美氏と岡田梨沙氏は、同制度の開始を知り、来局者への説明ツールを作成することを考えた。
「実習がなければ、セルフメディケーション税制について知る機会は少なかったと思う。制度について調べてみると、複雑で分かりにくいと感じたので、できるだけ分かりやすい説明書の作成を目指した」と岡田氏は話す。高齢者でも読めるように説明書の文字を大きくし、対象となる製品写真の例を載せて視覚的に認識しやすいようにした。
還付を受けるためには、OTC薬を購入した際のレシートを保管しておく必要がある。「自分ならすぐに捨ててしまうので、制度の説明書と一緒にレシートを保管できるようにした」と横山氏。当初は箱で作製することも考えたが、時間や手間、コストを掛けずに作れるものにしたいと考え、指導薬剤師の磯野元三氏に相談。最終的に置き場所に困らないクリアファイルを活用することにした。