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特集◎食事にまつわるウソ・ホント《脂質異常症》
脂質異常症でも卵を好きなだけ食べていいの?

 2015年に、「日本人の食事摂取基準」が改訂され、従来定められていたコレステロールの食事摂取基準(1日当たり男性750mg未満、女性600mg未満)が撤廃された。これは、食事によるコレステロール摂取量と血中コレステロールの相関を示すエビデンスが十分でない、つまり、コレステロール摂取量を制限しても、血中コレステロール値の下がり方に個人差が大きいためだ。

 では、脂質異常症患者も、卵を好きなだけ食べてもよくなったのだろうか。

 結論から言うと、日本動脈硬化学会は、脂質異常症といった冠動脈疾患の発症リスクが高い人はLDLコレステロール値を目標値以下に下げる必要があり、これまで通りコレステロール摂取を制限することを推奨している。特に、高LDLコレステロール血症患者はコレステロール摂取量は1日200mg以下(卵1個程度)に抑える必要がある。

 コレステロールの摂取制限が撤廃されたのは、あくまで健康な人であり、高LDLコレステロール血症患者には当てはまらない点に注意したい。

 実際、このことを裏付けるような報告がある。コレステロールが多く含まれている卵の摂取量と冠動脈疾患のリスクを検討したメタ解析の結果、1日当たりの卵消費量が1個増えるごとの相対リスクは0.99(95%信頼区間0.85-1.15)と、相関は全くない(表6)。致死的な冠動脈疾患についても相関がない。

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