イーケプラ
(レベチラセタム)
(レベチラセタム)
レベチラセタム(イーケプラ)は、ニューロンのシナプス小胞蛋白2A(SV2A)における神経伝達物質の放出を調節している。他の抗てんかん薬とは全く異なる作用機序を持ち、肝での薬物代謝酵素の誘導がなく蛋白結合率が低いため、相互作用が少ない。
日本では10年に部分発作の併用療法で承認されたが、15年に部分発作の単剤療法が、16年には強直間代発作の併用療法が追加承認され、幅広く処方されるようになってきた。
1回500mg(1日2回)の初期用量で始め、2週間以上の間隔を空けて1000mgずつ増量し、最大用量は1日3000mgまでとなっている。しかし、「眠気や精神症状が強く発現することがあるので、半量の1回250mg(1日2回)から始め、500mgずつ増量するケースが最近、増えてきている。また、レベチラセタムは初期用量で発作を抑制できる可能性がある。投与初期に眠気やいらいら感を訴えることがあるが、長期服用による重大な副作用は少ない」と、中里氏は語る。
ラミクタール
(ラモトリギン)
(ラモトリギン)
08年に併用療法で承認された後、14年に新規抗てんかん薬として初めて単剤療法が承認された。治療対象の発作型が幅広く、全般発作の強直間代発作などにも処方される(処方箋3)。