16年に承認された抗てんかん薬とともに、現在よく処方されている抗てんかん薬の特徴と、服薬指導に際しての留意点をまとめてみよう。
ビムパット
(ラコサミド)
(ラコサミド)
ラコサミド(ビムパット)は、カルバマゼピンやラモトリギンなどと同じく、Na+チャネルにおいてNa+が通過できない状態にする(不活性化させる)ことで抗てんかん作用を発揮する。その機序には作用時間によって、「急速な不活性化」(数ミリ秒のレベル)と「緩徐な不活性化」(数秒以上のレベル)の2つのタイプがある。「緩徐な不活性化」はNa+チャネルが再び開くまで時間が掛かるため、神経細胞の興奮を抑制する作用が強いと考えられている。