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特集◎高まる薬学部定員過剰論《Vol.6》
5年次進級率や卒業率を大学別に公表

各大学の実状をつまびらかに
 薬学部の定員割れについて文部科学省は、「各大学に自主的な改善を求めたい」(高等教育局医学教育課)とのスタンス。薬学部は私学が8割弱を占めており、定員削減はあくまで各大学の経営判断に委ねられている格好だ。

 とはいえ、文科省も手をこまぬいているわけではない。同省は3年前からウェブサイト上で、全74大学の受験者数や合格者数といった入学試験の情報、5年次進級率、卒業率など6年制学科生の修学状況の公表を始めた(資料にて一部紹介)。

 例えば、2015年度の卒業生の入学年度の内訳を見ると、ある大学は卒業生217人のうち10年度に入学した学生が68人、つまりストレートで卒業した学生が3割しかいないことが分かる。「受験生やその保護者が志望校を検討する際の参考にしてもらいたい」と同省はデータ公表の狙いを語る。

 さらに2013年度からは、薬学教育評価機構(JABPE)による各大学の教育プログラムの第三者評価もスタートした。この第三者評価は、実務実習や薬学共用試験とともに、薬学部を6年制教育にする際の条件として設けられた。各大学が自校の教育カリキュラムや実務実習、学生の成績評価などの教育内容を自己点検・評価した内容や、訪問調査結果などを踏まえて、JABPEが評価を下す。ほぼ7年に1度の頻度で全大学が評価を受ける計画で、既に25大学の評価が終了。こちらも結果は全て機構のウェブサイトで閲覧できる(表2)。

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