5月4日土曜日。GW10連休も残りわずからしいが、僕は1人出勤中。いっそ忙しければいいのに……。それにしても、いい天気だ。こんなときは資料の整理をするに限る。少し汗ばんだので、窓を全開にする。いい風だ。投薬台にある資料が音を立ててめくれていく。それは今月発売予定(※)のエサキセレノン、ミネブロのパンフレットだった。
※5月13日に発売された。
第3世代のミネラルコルチコイド受容体拮抗薬。昔は抗アルドステロン薬と言っていた。いや、ちょっと違う表現を製薬会社のMRさんはしていたな。MRA(mineralocorticoid receptor antagonist)ではなく、MRB(mineralocorticoid receptor blocker)と。アンタゴニストではなくブロッカー。そうか、だからミネブロなのか。
確か日経メディカルで特集やってたな。1人きりだとなぜか独り言が多くなる。僕はiPadを操作して、関連記事を呼び出した(参考:注目の第3世代MR拮抗薬、実力は?注意点は?)。


図1 スピロノラクトン、エプレレノン、エサキセレノンの構造式(画像クリックで拡大)