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抗ヒスの予防内服、鍵はインバース・アゴニスト

2018/01/29

 「ユウさん、ちょっといいッスか。抗ヒスのことなんですけど」

 ここにきて、まさかの抗ヒスタミン薬の新薬ラッシュ。ビラノア(一般名ビラスチン)、デザレックス(デスロラタジン)に加えてルパフィン(ルパタジンフマル酸塩)。パフッ、パフ~。正直、あんまり興味ない。抗ヒスタミン薬への反応性は個人差が大きいから、経験的に相性というものがあるのは分かるけど(それ故にどれがいいとか一概には言えないわけだけど)……。ラインナップ的にはもう十分のように感じるが、それなりに市場は活性化しているらしい。

 「いや、オレもそこはあんまし興味ないッス」。ケンシロウは首を右後ろに振って、首の骨を鳴らす。そんなに大きな音を立てて、よく何ともないものだ。「慢性蕁麻疹でエピナスチンを倍量飲んでいた方で、もう症状はないんですけど、減量して常用量であと2カ月は続けて飲むように指示されてるんです。これって必要なんスかね」

 あっ、そっちね。すまん、ケンシロウ。ただ、その件なら、調べるまでもなくガイドラインに明記されている。

著者プロフィール

山本雄一郎(阪神調剤ホールディンググループ 有限会社アップル薬局[熊本市中央区])
やまもと ゆういちろう氏 1998年熊本大学薬学部卒業。製薬会社でMRとして勤務した後、アップル薬局に入社。2017年4月にアップル薬局が阪神調剤ホールディンググループの一員に。ブログ「薬歴公開byひのくにノ薬局薬剤師。」を執筆中。2017年3月に『薬局で使える実践薬学』(日経BP)を発刊。2017年4月より熊本大学薬学部臨床教授。

連載の紹介

山本雄一郎の「薬局にソクラテスがやってきた」
薬局で患者さんの何気ない言葉にハッとしたり、後輩からの意表を突く質問に筋道立てて説明できなかったりしたこと、ありませんか? そんな臨床現場に転がる疑問の裏には、薬学の根幹を成す真実が隠れていることも。それらの真実を、「薬局薬学のエディター」を志す熱血薬剤師の山本氏がモノローグ調で解き明かします。

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