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ワーファリンとフロリードゲル、併用禁忌の裏側

2016/11/07

 「先日のDIオンラインの記事、読みました? ワーファリン(一般名ワルファリンカリウム)とフロリードゲルミコナゾール経口ゲル製剤)が併用禁忌になったみたいですよ」。

 ケンシロウは調剤室の併用禁忌一覧表を貼り直している。どうやら、早速一覧表を改訂してくれたようだ。ありがたい。それにしても、一覧表を貼る位置がだんだん高くなっているように見受けられるのは気のせいか。背の低い僕にとって、見るのも一苦労なのだが……。

 「ウチじゃあ、フロリードゲルなんて滅多に出ることないけど、ワーファリンを飲んでいる方はわんさかいますからね。まあ、併用禁忌なら疑義照会もしやすいし、いいんスけど。それにしても、この組み合わせってそんなに危ないんでしたっけ。ユウさん、知ってました?」

 僕はこの言葉に愕然とする。確かに今までは併用注意扱いではあったが、基質薬はワルファリン(WF)なのだし、結果も重大、報告もいっぱいある。当然押さえておきたい組み合わせだ。

 「すんません! ということは、フロリードゲルはそこそこのCYP2C9阻害薬というわけですね?」

 その通り。まずは相互作用ガイドライン(関連記事)から見てみよう(表1)。

著者プロフィール

山本雄一郎(阪神調剤ホールディンググループ 有限会社アップル薬局[熊本市中央区])
やまもと ゆういちろう氏 1998年熊本大学薬学部卒業。製薬会社でMRとして勤務した後、アップル薬局に入社。2017年4月にアップル薬局が阪神調剤ホールディンググループの一員に。ブログ「薬歴公開byひのくにノ薬局薬剤師。」を執筆中。2017年3月に『薬局で使える実践薬学』(日経BP)を発刊。2017年4月より熊本大学薬学部臨床教授。

連載の紹介

山本雄一郎の「薬局にソクラテスがやってきた」
薬局で患者さんの何気ない言葉にハッとしたり、後輩からの意表を突く質問に筋道立てて説明できなかったりしたこと、ありませんか? そんな臨床現場に転がる疑問の裏には、薬学の根幹を成す真実が隠れていることも。それらの真実を、「薬局薬学のエディター」を志す熱血薬剤師の山本氏がモノローグ調で解き明かします。

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