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タケキャブと既存PPIはどう違う?

2015/05/20

 「ランサップ、動かなくなりましたね」

 月末の棚卸、黙々と作業に勤しむ調剤室。またしてもあゆみさんの一言が沈黙を破った。だが、言われてみれば確かにそうだ。これまで当薬局では、ピロリ除菌ランサップ(一般名ランソプラゾール・アモキシシリン水和物・クラリスロマイシン)が出ていたものが、今やタケキャブボノプラザンフマル酸塩)を用いたレシピに切り替わりつつある。

 「除菌率が圧倒的だからね、こいつは」。ちょうどタ行の調剤棚をチェックしていたケンシロウが、タケキャブを手にしてやってきた。「一次除菌の成功率は、どのPPIを使っても70%台っていうから、てっきりクラリスロマイシンの耐性だけが問題だと思っていたんだけど、酸分泌抑制の方も成功率と関係があるみたいだね」(図1)。

著者プロフィール

山本雄一郎(阪神調剤ホールディンググループ 有限会社アップル薬局[熊本市中央区])
やまもと ゆういちろう氏 1998年熊本大学薬学部卒業。製薬会社でMRとして勤務した後、アップル薬局に入社。2017年4月にアップル薬局が阪神調剤ホールディンググループの一員に。ブログ「薬歴公開byひのくにノ薬局薬剤師。」を執筆中。2017年3月に『薬局で使える実践薬学』(日経BP)を発刊。2017年4月より熊本大学薬学部臨床教授。

連載の紹介

山本雄一郎の「薬局にソクラテスがやってきた」
薬局で患者さんの何気ない言葉にハッとしたり、後輩からの意表を突く質問に筋道立てて説明できなかったりしたこと、ありませんか? そんな臨床現場に転がる疑問の裏には、薬学の根幹を成す真実が隠れていることも。それらの真実を、「薬局薬学のエディター」を志す熱血薬剤師の山本氏がモノローグ調で解き明かします。

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