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薬の説明をサポートするお薬手帳シール
服薬日を確実に把握してもらう

2010/12/09

解説(『日経ドラッグインフォメーション』2010年12月号より)


 水仙薬局(福井県永平寺町)では、経口抗癌剤、オピオイド鎮痛剤、ワルファリンについて、お薬手帳に貼付できるサイズの説明用ツールを活用している。

 同薬局の管理薬剤師を務める木村嘉明氏は「口頭だけで説明するよりも、図やイラストが入った文書を使って説明した方が患者さんの理解が深まりやすい。さらに、その文書をお薬手帳に貼っておけば、繰り返し見てもらえる」と、このシールを作った理由を語る。全部で20種類程度あるが、いずれも木村氏が、患者に必ず知っておいてもらいたいと思った薬や疾病に関する知識を、わかりやすく書いてある。

 例えばワルファリンでは、服用中に食べてはいけない食品について、イラストを交えて説明している。

 抗癌剤では、服薬日を示すシールもある。「抗癌剤は休薬日を間違えると命にかかわることがある。服薬日に○が付いたカレンダーがお薬手帳に貼ってあれば、患者さんはいつでも確認できる」と木村氏。投薬時に薬剤師が患者に確認しながら、服薬カレンダーに○を付けていく。以前のページに貼ってあるカレンダーで過去の処方パターンがわかるので、万一、処方医が投薬日を間違えたときにも発見しやすい。

 オピオイドの貼付剤で3日ごとに貼り替えるデュロテップ(一般名:フェンタニル)についても、カレンダーが付いたシールを貼り、貼付日に○を付けて患者に渡す。3日に1度の貼り替えは、曜日で覚えるわけにいかないため、混乱する患者が多いからだ。オピオイドでは、痛いときだけ薬を使えばいいと思い込んでいる患者が少なくないため、血中濃度曲線と痛みの発現のパターンなどを示した図を書いたシールも作成。投薬時、継続的に服用することで痛みが抑えられることを説明するときに使い、その後で手帳に貼付する。

 何度も繰り返し説明する必要がある重要事項についても、お薬手帳に貼付しておくことで、前のページをめくりながら「ここにもあるように」と説明できるのも便利だという。

連載の紹介

薬局で使えるパソコン用ツール
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