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雰囲気を作る患者さん

2013/08/26

 「あなたなんてまだいいわよ。私なんて糖尿もあって目も見えなくなってきちゃって、本当にお先真っ暗よ」。セリフの内容からは考えられないほどあっけらかんと言うのは、1週間前から入院している藍川さんだった。その言葉を聞いて、僕が指導していた菊池さんが、そうね、私もリハビリ頑張るわ、と顔を上げた。

著者プロフィール

とみの ひろみつ氏 東京理科大学薬学部卒。天然物化学専門だったが、研究に挫折して薬剤師として薬局に勤務。その後、薬局勤務を続けながら、ウェブクリエーター、ライターなどとして活動。2004年より千葉県の総合病院薬剤部に勤務し、現在は関連病院に赴任。執筆活動も継続中。趣味は音楽ゲームとプロ野球観戦。

連載の紹介

富野浩充の「当直室からこんばんは」
病院薬剤師として勤務する富野氏が、クスッとできて、時にホロリとし、たまにムカッとしてしまう病院業務の日常を赤裸々に綴ります。薬のことにはほとんど触れない個人のホームページはこちら登場人物の名前は全て架空のものです。内容は事実を元に再構成したフィクションです。

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