トリプタン系薬剤は、どれも似たような薬剤というイメージがあるかもしれませんが、薬物代謝に関連した相互作用については、かなり違いがあります。また脂溶性の程度によって、副作用も変わってきます。
■併用禁忌薬
「エルゴタミン製剤」「他の5-HT 1B/1D受容体作動薬」は、すべてのトリプタン系薬剤に共通の併用禁忌薬ですが、これ以外の併用禁忌薬については、薬剤によって異なります。
●モノアミン酸化酵素(MAO)阻害薬が併用禁忌でない薬剤
⇒エレトリプタン(レルパックス)、ナラトリプタン(アマージ)
●HIVプロテアーゼ阻害薬が併用禁忌の薬剤
⇒エレトリプタン(レルパックス)
●プロプラノロールが併用禁忌の薬剤
⇒リザトリプタン(マクサルト)
※プロプラノロールについては注意が必要です。本コラムの2010年5月10日の記事をご参照ください。