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ミカルディス:規格の取り違いに要注意

2010/11/10

 2010年10月に、ミカルディス(一般名:テルミサルタン)の80mg錠が発売されました。これでミカルディスは、20mg錠、40mg錠、80mg錠と、3つの規格がラインナップされることになります。

 ミカルディスのように複数の規格が存在する薬は、降圧薬の中だけで見ても少なくありませんが、こうした薬では、ピッキング時に間違えて別規格で調剤してしまわないように注意しなければなりません。

 一般に大病院では、複数の規格があっても、すべての規格を院内にそろえない傾向があり、オーダリングシステムにも全規格を登録しないことがあります。そうなると、院外処方でも、高規格なら1錠で済むにもかかわらず、低規格が2錠で処方されます。この「2錠」を、薬局で間違えて高規格で調剤してしまったら、高度の過量投与になってしまいかねません。

 しかも、テルミサルタンの場合、後述するように「非線形」の薬物動態を示すため、高規格で調剤してしまうと非常に危険です。80mg錠が発売されたこの機会に、その特性と危険性を再確認しておきましょう。

著者プロフィール

笹嶋勝(日本メディカルシステム株式会社〔東京都中央区〕)
ささじま まさる氏。大学病院でDI(医薬品情報管理)業務の責任者として8年間勤務した後、現在は、薬局チェーン「日本メディカルシステム」の学術部門長として勤務。東京薬科大学薬学部客員教授。

連載の紹介

笹嶋勝の「クスリの鉄則」
過去に自ら経験した症例やDI業務の中で収集した膨大な情報を基に、医薬品を安全かつ有効に使うために必ず押さえなければいけないポイントを整理し、後進の指導に活かしてきた笹嶋氏。本コラムでは、そのエッセンスを「クスリの鉄則」として紹介していきます。

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